どうする?子どもが鼻くそ食べちゃう問題

今回は、子どもが鼻くそを食べちゃう問題についてです。清潔の面からも社会的なエチケットとしても止めさせたい癖ですよね。筆者の家でも、N子が年中頃に食べているのを発見してから、何度も何度も繰り返し止めるように促したのですが、なかなか治らず困りました。成長と共に見掛けなくはなりましたが、試行錯誤の日々をご紹介します。

 立って歩けるようになり、いろいろなものに興味深々の1歳頃、トイレから何やら物音が。。。覗いてみると、トイレのブラシを手にニッコリ笑顔で振り返る娘。そんなホラーなワンシーン、ご経験ないですか?

思わず悲鳴が出てしまう汚いエピソードは多々ありますが、1歳の子どもにとっては清潔、不潔の違いを認識できる訳ありませんよね。

そもそも清潔、不潔の違いってどうやって身に付けさせればいいの?

清潔、不潔の感覚の前に、子どもにとって自分の身体から出てくるものは尊いという感覚があるのだとか。そのため、うんちやおしっこの話題も周囲を気にせず、楽しそうに話してくれますよね。自分の身体や生理機能について興味を持つことは、自分の身を守るためには大切なことなので、興味を持ったこと自体は肯定的に捉えてあげたいですね。

今回、話題にしている「鼻くそ」は身体が元々持っている、ばい菌と戦う力の一つなので、それ自体は大切な存在です。しかし、「鼻くそほじり」や「鼻くそ食べ」は、鼻の粘膜を傷つけ、出血や感染につながったり、空気中の埃やばい菌を体内に入れることになります。身体にとって危険であり、周囲も不快になること、正しい対処方法を周囲の人が繰り返し伝えて、少しずつ身に付けていってもらうのが、いいようです。

筆者は、以下のような対応を心掛けていました。

  • 鼻の不快感を取り除く

鼻をいじる行為は、無意識のうちにやっていることもあると思いますが、体調の変化があって鼻に何か症状が出ていることも考えられますよね。よく鼻水が出て、鼻をすすっていたり、鼻が苦しそうだったりする場合は、まずは、鼻の不快感を取り除いてあげることが大切かもしれません。

細めに鼻を拭いてあげたり、吸引器で鼻水を吸ってあげたり、ティッシュやピンセットで鼻くそを取り除いてあげたりして、スッキリさせてあげてることで対処できるかもしれません。また、鼻水や鼻詰まりの状況によっては、専門医への受診も検討してみてください。

  • 鼻くそができる仕組みについて伝える。

自分の身体に興味が向いた時、生理機能について伝えていく良いチャンスです。鼻くそができる仕組みを子どもでも分かりやすく説明した動画や絵本があります。

筆者は、絵本「はなのあなのはなし」(かがくのとも絵本)(やぎゅうげんいちろう著)を子どもと一緒に読み、本棚に置くようにしました。鼻の穴の中の仕組みについて、低年齢の子でも分かりやすく描かれていて、さらに、「鼻くそ」が不潔なものであることも理解できるような内容になっています。

  • 鼻をほじることのリスクを伝える。

鼻をほじるとどんな悪いことが起こるのか、を伝えることで、鼻をほじること自体を止めさせられるかもしれません。鼻をほじると、鼻の中の粘膜を傷つけて鼻血が出たり、不潔な指を通してばい菌が入り、感染を起こしたりする危険もある。親から言っても伝わらないようであれば、多少面倒でも専門医から説明をしてもらうのもいいかもしれません。

  • ティッシュなどすぐにケアできるものを身近に置く

鼻をいじることが癖になって、無意識で鼻を触っていて、鼻くそが出てしまった時に、わざわざティッシュを撮りに行ったりするのが面倒で口の中に入れてしまうようなこともあるかもしれません。また、鼻が気になった時に、自分の手指ではなくティッシュなどがパッと取れれば、鼻をかむなどの対応がしやすくなり、「鼻くそ食べ」の必要がなくなるかもしれません。

筆者も子どもが過ごすことが多い場所には、手近にティッシュを置くようにしていますが、部屋中、至る所にティッシュの箱だらけとなることもありました。

  • 「鼻ほじり」や「鼻くそたべ」という行為に対する不快感を伝える

筆者は、絵本「はなくそ」(アラン・メッツ著)を子どもと一緒に読みました。物語としては、バカバカしく面白いのですが、主人公が鼻くそを食べるページを読む時は、大袈裟なぐらい不快感をアピール。読後すぐに「もう1回読んで」と望まれても、「気持ち悪くて読めない」と逃げ、親にとって、いかに不快な行為かを認識できるようにしてみました。最初は、反応を面白がっているようでしたが、本当に気持ち悪い様子を見せると、3歳児でもだんだん真剣な顔になり、「気持ち悪いの?」と心配してくれるようになり、不快感が伝わったのかな?と感じました。

海外でも、「鼻くそ食べ」がテーマの絵本が出版される程、この問題は全世界共通、よくあることのようで、そういう意味では、親として大らかに構えて、時が過ぎるのを待つのが良いのかもしれません。

今回は、「子どもが鼻くそ食べちゃう」問題のお話について、特効薬的なものはなく、あんまり気持ちいい話ではありませんでした。子どもに清潔の観念や社会的なエチケットを伝えるのって難しいですが、大人になっていく上で身に付けていかなければいけないことですよね。親から言っても続く場合は、学校など公共の場で友達に指摘してもらって、恥ずかしい想いをさせるのもいいのかもしれません。

筆者もまだまだ悩める毎日です。また「これぞ!!」という、いい方法が見つかったら、ご紹介していきます。ありがとうございました。

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