マタニティからシニアまで、様々な方に人気のヨガですが、体が硬いからヨガはできない・・・痛そうで無理・・・と思っていませんか?確かに、身体を使って複雑な形のポーズをとっている様子を見ると、自分には難しい!無理‼︎と感じるのも分かります。
しかし、それは小さな誤解かも。そんな少しの誤解でヨガに背を向けるのはとてももったいないこと。RYT200(全米ヨガアライアンス)取得のヨガインストラクターでもある筆者が、今回はヨガのイメージを少し変えてもらえるようなお話していきたいと思います。ヨガを毎日の生活の中に取り入れて、少しでも快適に過ごしてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
ヨガは体が硬いとできないのか?
結論から言うと、ヨガは体が硬くてもできます。もちろん、元々、筋肉や関節に異常があり、医師から制限されている場合は別ですが、筋肉の柔軟性、柔らかさが不足している場合は、その人に合ったポーズに調整できます。
さらに言えば、ヨガは複雑な形のポーズを取ることと同義ではありません。ヨガの方法には、瞑想法や呼吸法なども含まれていて、そういうものであれば、身体の硬さとはそれ程大きく関わらないかもしれません。
ヨガにはどんなイメージがありますか?
ヨガ=ストレッチ あるいは ヨガ=ポーズ
というイメージがありませんか?
ヨガとストレッチ、その役割は似ている部分もありますが、ストレッチは1960年頃からヨガのポーズ(アーサナ)をヒントにして、筋肉のパフォーマンスを向上させるために生み出された筋肉調整法と言われています。
また、ヨガをポーズと考えることが多いかもしれませんが、ポーズ(アーサナ)はヨガの一部、ヨガの目的に向かうための一つの手段、プロセスと言えます。ポーズの形を取ること自体が目的ではないのです。
ヨガの語源は「Yuj」(牛や馬にくびきをかける)という意味を持つサンスクリット語。「つなぐ」「結びつける」という意味があり、ヨガは「心と身体」「人と人」「私と宇宙」など様々なものを結びつけるものです。
ポーズを実際にやってみる時、呼吸を丁寧に行い、自分自身の体の動きと心地いい感覚や痛みの感覚の結び付きに集中し、ありのままの状態に意識を向けてみてください。痛みを我慢したり、呼吸を止めてしまったりしている時は、無理をしているサイン。ポーズを深める少し手前の状態に戻して、そんな自分を観察してみてください。
そして、比べないことも重要です。周囲の人はもちろん、昨日の自分、理想の自分とも比べず、ただありのまま、今の自分を見つめていくことを大切にして欲しいと思います。
目の前のインストラクターの先生や教科書通りに身体が動かないこともあるかもしれませんが、それが今の自分自身のありのままの状態です。現実の自分に戸惑ったり、苛立ったりすることもあるかもしれませんが、その心の動きも観察し、現状を受け入れていけると、ヨガの時間以外も楽しく生活できるようになるかもしれません。
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